玄箱をDebian etch カーネル2.6に

東芝Regza Z2000の録画用に玄箱を運用していた。ここはデフォルトではなく、いっちょDebianにしてみるか、とHarry's Virtual Dimensionsの「初心者の玄箱Debianサーバー化パーフェクトマニュアル」を参考に、カーネル2.4でDebian sarge(3.0)でこの間まで運用していた。

しかし、Debian etch(4.0)が安定版で色々と解説がサイトに出ていたので、upgradeした。ここまでは良かったが、カーネルを2.6にアップしようとしたら、telnetも使えなくなってしまい、手も足も出なくなってしまった。

そこで、予備用のハードディスクを取り出して、玄箱に突っ込み最初からやり直し。以下その顛末。

  1. まずは、普通にCD-ROMから、玄箱をセットアップ
  2. telnetで、玄箱に接続(id:root、PW:kuroadmin)で、EMモードでリブート
    • # echo -n 'NGNG' > /dev/fl3
    • # reboot
  3. リブート後、pingでIPを探して、ディスクをマウント
    • # /sbin/mfdisk -e /dev/hda
    • # sh /sbin/mkfilesystem.sh
  4. 以下をGenbako kernel collection http://www.genbako.com/からダウンロードして、自分のMacに保存。
    • debian-sarge-2.6.17.3-kuroHG-20060702.tgz
    • kernelimage-2.6.25.1-kuroHG.tgz
    • modules-2.6.25.1-kuroHG.tgz
  5. ついでに以下もgetし、Macに保存しておく。(webminはetchのリストから外されているので、aptitudeが使えない)
    • webmin_1.441_all.deb
  6. 以上4つのファイルをftp玄箱の以下のディレクトリに保存。
    • /mnt2/share
  7. まずはsargeのイメージを解凍
    • # cd /mnt
    • # tar zxvf /mnt2/share/debian-sarge-2.6.17.3-kuroHG-20060702.tgz
  8. EMモードを抜けて、再起動。
    • # /usr/bin/write_ok
    • argv: /usr/bin/write_ok
    • # reboot
  9. telnetIPアドレスは192.168.0.100)で入り、suになり、カーネルの2.6.25.1をインストールして再起動(tmp-kun/tmp-kun、root/root)。以下、suで作業
    • # cd /boot
    • # tar zxvf /mnt/share/kernelimage-2.6.25.1-kuroHG.tgz
    • # reboot
  10. 再起動後、カーネルモジュールを展開。
    • # cd /lib/modules
    • # tar zxvf /mnt/share/modules-2.6.25.1-kuroHG.tgz
    • # depmod -a
  11. これで「一応」カーネル2.6で、sargeとなっているはず。確認の為以下のコマンドを
    • #uname -r
    • #cat /etc/issue
  12. etchにするために、viでsource.listを編集
    • # vi /etc/apt/sources.list

deb http://ftp.jp.debian.org/debian/ etch main
deb-src http://ftp.jp.debian.org/debian/ etch main
deb http://security.debian.org/ etch/updates main

  1. これで、etch化の為に、updateとupgradeをかける
    • #apt-get update
    • # apt-get -u dist-upgrade
  1. と思ったら、セキュリティの公開鍵がかかっているので、以下のコマンドで公開鍵を入れておく。
  2. リリースノートにあるらしいものもインストール
  3. これでetch化と、カーネル2.6に変更完了。webmin導入は次の投稿へ。