首里城

まずは、首里城NHK大河ドラマ琉球の風」の舞台。首里城は良くできた舞台装置のような設計をしている。三階建ての建物で、一階は儀式や政治を執り行う場所で、二階は王や女官の生活空間、三階は風を入れる屋根裏となっている。二階からは、役人達が待つ正面に下りる階段が真ん中に設けられ、あたかも王が天から下りてくるような造りとなっている。また、二階正面は中庭にひらくバルコニーがあり、そこに玉座が設置されており、地方の役人が居並ぶ中庭を見下ろせるようになっている。

また首里城へ続く門も、本土のように敵から城を守るような造りではなく、幾重にも重ねられ、またそれぞれに門の名も意味を持たせ、客を如何に出迎えるか、という外交装置となっている。