山田五郎アワー「新マニア解体新書」

何となく、寝付かれず深夜番組のチャンネルを回したら、山田五郎アワー「新マニア解体新書」(http://www.mondo21.net/variety/yamada/backnumber.html)なるものをやっていた。この番組は様々な趣味を持つ人をスタジオに招き、山田五郎氏が趣味を多方面から掘り下げるものだ。

今夜、紹介されていたマニアは、「旅行郵便貯金マニア」(http://www.mondo21.net/variety/yamada/shuroku_16.html)。全国の2万以上ある郵便局を一つ一つ周り、100円ずつ貯金していく、そしてその郵便局の判子を集めていくのが趣味の人だ。全国には1万人以上の「旅行貯金」マニアがいるらしい。

局から局へとまわる彼の表情は、自信に溢れ楽しげだった。しかも窓口の方には丁寧にお礼を言い大変好感の持てる趣味だ。

そんな彼でも昭和59年から始め、まだ半分以下の1万程度の郵便局しか回っていないらしい。夢は父島・母島の郵便局を回ること、という。(しかし、仕事を辞める決心が付かないので、踏ん切れないらしい。仕事を続けている、というのも好感度高し。)

結局趣味というものは、誰にも口が出せるものではないが、ただ旅行が趣味といって、観光名所をものの5分もおらず、観光バスで近所の井戸端会議をする団体客よりもよっぽど彼の方が崇高で充実しているようにみえた。

彼には目的もあるし、日本の各所を行脚し、普段の生活の場を歩き回る姿はとても同感できるものだった。

まぁ何が言いたいか、と言えば、「生きるってこんなもの」かな、と考えさせることだった。だって仕事と家の往復をして、時々Macをいじっている私よりもよっぽど前向きに「生きて」いるなぁ、と思わせることだった。勉強になった。