ラヴァーズ・キス

TSUTAYAの半額クーポンが金曜日までだったので、「ラヴァーズ・キス」を借りてみた。元々吉田秋生の原作で、もう5年位前に読んで、美しい作品だという記憶があったので、ふと棚で見つけて借りてみた。

川奈里伽子役の平山綾は、はまり役とは言えなかった。原作の里伽子は、もっと外見は冷たく、内面は激情が走っている女性なので、その魅力を充分には引きだしているとは言い難かった。妹の依里子に愚痴をはき出すシーンはそれになりに良かったが。

だが、何より驚いたのが、妹依里子役の宮?あおいだ。タイトルロールに宮?あおいと出たときに、『NANA』の宮?あおいしか知らなかった私は、ずっとフィルムの中で探していたが、結局見つからなかった。

原作の妹依里子役そのままでは無いが、その意地らしく姉に反発する姿は、ある種の好感を持って観ていた。緒方篤志(演:阿部進之介)との男と、少女にもなりきれていない依里子との、恋には未熟すぎるが、友情と呼ぶには少し外れている関係を好演した。

しかし、翌日ネットで探してみると、妹依里子役が宮?あおいである、と分かったときその驚きは隠せなかった。女は化けるとはよく言ったもので、たった数年であんなに変化(身長も含め)するものだ。

まぁ映画の総評をすると、原作の透明感がかなり無くなっていたが、全く原作をしらなければ、それなりの世界観、
特に鎌倉の高校生を雰囲気良くまとめていたので、きれいな映画ではあった。